輸出抹消書類（Export Certificate）

日本で車を輸出する際に、登録を抹消したことを証明する公式書類。輸出先の登録手続きに必要です。

Invoice（インボイス）

輸出する車両の価格・数量・取引条件などを記載した商業請求書。輸出入の基本となる書類です。

B/L（Bill of Lading）

船会社が発行する船荷証券。車両が船に積み込まれたことを証明し、貨物の所有権を示す大切な書類です。

海上保険証書（Maritime Insurance Policy）

輸送中のトラブル（事故・盗難・損傷など）に備えて加入する海上保険の証明書です。

原産地証明（Certificate of Origin）

車両が日本で生産または登録されたことを証明する書類。輸入国によっては関税の優遇に必要です。

輸出検査証明書（JAAI・JEVICなど）

輸出前に車両の状態や安全基準を検査し、合格したことを証明する検査機関発行の証明書です。

中古車輸出に必要な書類

中古車輸出を行う際には、輸出先の国や地域によって必要な書類が異なります。海外の中古車輸入業者の指示に従って書類を準備することが大切ですが、どの国に輸出する場合でも必ず必要となる基本書類があります。それが、 輸出抹消書類（Export Certificate）、 Invoice（インボイス）、 B/L（Bill of Lading） です。 さらに、海上保険証書、原産地証明、英文翻訳、輸出検査証明（JAAI・JEVIC・EAA・BUREAU VERITASなど）が求められる場合もあります。

輸出抹消書類（Export Certificate）

中古車を海外へ輸出する際に必要な最も基本的な書類です。陸運局で輸出抹消登録を行い、「輸出抹消仮登録証明書」または「輸出予定届出証明書」を取得します。 平成17年の制度改正以降、輸出通関には「輸出抹消登録」が義務化されました。輸出先国の通関で原本が必要な場合は、中古車輸入業者に原本を送付します。

Invoice（インボイス）

Invoiceは中古車輸出の取引内容を記した商業請求書で、車名・数量・価格・契約条件などを明記します。日本側の輸出通関と輸出先国での輸入通関の両方で必要となる重要な書類です。 特にL/C（信用状）決済の場合は、内容が厳密に指定されるため、銀行提出前に細部まで確認することが大切です。

B/L（Bill of Lading）

B/L（船荷証券）は船会社が発行する貨物受領証であり、運送契約書であると同時に、中古車の所有権を証明する書類です。 通常は3部発行され、FIRSTとSECONDを輸入業者へ、THIRDを手元に保管します。L/C取引では有価証券として機能し、銀行への譲渡によって代金の支払いが行われます。 B/Lをサレンダー（元地回収）する場合は、内容確認を必ず行いましょう。

海上保険証書（Maritime Insurance Policy）

CIF条件で中古車を販売する場合、輸送中のトラブルに備えて海上保険を手配する必要があります。保険の条件には Institute Cargo Clause (C) と (A) があり、 一般的には(C)が使われますが、L/C取引では(A)を求められることもあります。

原産地証明（Certificate of Origin）

原産地証明は、中古車が「MADE IN JAPAN」であることを証明する書類です。輸出先国の通関で要求される場合があり、地元の商工会議所が発行します。 記載内容は輸入業者の指示を確認し、必要部数を用意しておくとスムーズです。

その他の書類

輸出検査が必要な国（例：ケニア、タンザニア、モーリシャスなど）では、JAAI、JEVIC、EAA、BUREAU VERITASといった検査機関による 輸出前検査証明書が求められます。その他、英文翻訳書類や輸入業者指定の追加書類などもあるため、 必要書類リストを事前に確認して準備することが重要です。